lulliecat

Software Design & Development

検索

プロジェクト憲章でブレない開発基盤を作る

Vtuber活動大河るり(Taiga Luri)大河るり(Taiga Luri)

この記事をシェア

このエントリーをはてなブックマークに追加

ソフトウェア開発のプロジェクトを始める場合、一番最初に作るのがプロジェクト憲章です。このドキュメントにより、プロジェクトの方向性を定めることができます。その書き方を動画でご紹介いたします。

この動画でご紹介した今回作成したプロジェクト憲章LLMに入力した草案は、 GitHub上で公開しております。動画とともにこちらのドキュメントもご参考になさってください。

さて、プロジェクト憲章と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれません。 実際は、これは「何を作るか」「なぜ作るか」を明確にする、プロジェクトの羅針盤のようなものです。

プロジェクト憲章の心臓部は「背景」と「目的」です。 背景では「どんな問題があるのか」を明確にします。目的では「その問題をどう解決するのか」を示します。この2つがしっかりしていれば、プロジェクトがブレることはありません。

ここで大切なことをお伝えします。プロジェクト憲章では、目的と手段を分けて考えましょう。 例えば「ToDoアプリを作る」は手段です。目的は「タスク管理を継続できるようにする」です。極端な話、紙とペンで解決できるなら、それでプロジェクト成功です。既存アプリの組み合わせで済むなら、それも成功です。 「でも、それじゃプログラミングの練習にならない」という方は、スキルアップを目的に加えれば良いのです。どのスキルをどのレベルまで上げたいか、明確にしておきましょう。

次に重要なのが、プロジェクトスコープです。このプロジェクトで何をやるべきか、そして何をやらないべきかを定めます。特に重要なのが、スコープ外の項目を定めることです。これは、スコープクリープという、スコープが徐々に広がる問題を防ぐために非常に重要です。

以下、プロジェクト憲章に書く内容を簡単にまとめました。

項目 説明
プロジェクト名
プロジェクト実行の背景 なぜこのプロジェクトを実施するのか、どのような課題や機会が存在するのか
プロジェクトの目的 このプロジェクトで何を達成したいのか
提供価値 プロジェクトが完了した際に、誰にどのような価値を提供するのか
プロジェクトスコープ内の項目 このプロジェクトで実施する作業や成果物
プロジェクトスコープ外の項目 このプロジェクトでは実施しないこと
プロジェクト成功基準 プロジェクトの成否を判断する具体的な指標
スケジュール概要 主要なマイルストーンと納期
メンバー プロジェクトに参加するメンバーと役割
利害関係者 プロジェクトに関与する人、および影響を受ける人
予算 プロジェクトに割り当てられた予算
リスク プロジェクトに影響を与える可能性のあるリスクとその対応策
前提条件 プロジェクトが成功するために満たされていると仮定すること
制約条件 プロジェクトの自由度を制限する要因

プロジェクト憲章を書くことは、確かに手間がかかります。でも、その価値は十分にあります。

まず、プロジェクトの方向性が明確になります。次に、LLMに的確な支援をしてもらえます。さらに、未来の自分が迷いません。最後に、スコープクリープを防げます。 何より、自分が何を作ろうとしているのか、なぜ作るのか、それが明確になることで、モチベーションも維持しやすくなります。

次回は、このプロジェクト憲章を基に、ユーザーストーリーを作成していきます。ユーザーの視点でシステムを考えることで、本当に必要な機能が見えてきます。 皆さんも、ぜひ自分のプロジェクトでプロジェクト憲章を書いてみてください。最初は雑で良いのです。LLMも味方につけて、どんどんブラッシュアップしていきましょう。